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バランス接続とアンバランス接続の違い|ノイズに強いつなぎ方と見分け方

バランス接続は信号を2本の線で送り、受け側で差を取ってノイズを打ち消す方式です。アンバランス接続は1本の信号線で送るため、長い距離ではノイズが乗りやすくなります。

この記事でわかること

  • バランス接続とアンバランス接続のしくみの違い
  • XLR・フォーン・RCAなど端子ごとの、おおよその見分け方
  • つなぐときに取り違えやすい点

結論長い距離や電源の近くを通すときは、バランス接続を選びます。短い距離なら、アンバランスでも実用上は十分なことが多いです。

しくみの違い

アンバランス接続は、信号を運ぶ線が1本と、それを包むシールド(外側の金属の網や線)でできています。通っている途中でノイズが線に乗ると、受け側はそれも信号の一部として受け取ってしまいます。

バランス接続は、信号を運ぶ線が2本あります。送り側で、同じ信号を向きを逆にして2本に流します。途中で乗るノイズは、近くにある2本の線にほぼ同じ形で乗ります。受け側で2本の差を取ると、信号は残り、同じ形で乗ったノイズは打ち消されます。

アンバランス送り側受け側信号線シールドノイズノイズが乗るとそのまま残るバランス送り側受け側ホット(+)コールド(−)シールドノイズ(両方に同じ形)受け側で2本の差を取ると、同じ形のノイズが打ち消される図は仕組みの模式図です(実際のケーブルの構造とは異なります)
図1 アンバランスとバランスの違い(模式図)

音そのものの質が違うわけではなく、バランスは外から入るノイズに対して強い、ということです。蛍光灯やモーター、電源まわりの機器の近くで、差が出やすくなります。

端子による見分け方

端子の形から、おおよその見当をつけられます。ただし、同じ形でも使い方が違うものがあります。

端子多くの場合補足
XLR(3ピン)バランスマイクの接続で一般的
フォーン(TRS)バランス、またはステレオ機器により意味が異なる
フォーン(TS)アンバランス楽器の接続に多い
RCAアンバランスAV機器・CDプレーヤー
3.5mmアンバランス(ステレオ)パソコン・スマートフォン

XLRの3本のピンは、一般に1番がシールド(グランド)、2番がホット(+)、3番がコールド(−)です。バランス接続の2本の信号線と、シールドが、それぞれ別のピンにつながっていることがわかります。TRSのフォーンプラグでも、先端・リング・胴体の3つの接点が、同じように2本の信号線とシールドに対応するのが一般的です。

見分け方の詳しい手順は、端子・ケーブル判別ツールで調べられます。

距離とノイズ

ケーブルが長くなるほど、ノイズを拾う機会が増えます。ステージから離れた位置のミキサーにマイクをつなぐ場合や、会場の端から端まで配線する場合は、バランス接続が基本になります。机の上で短くつなぐ程度なら、アンバランスでも問題が出にくいです。

どちらの接続でも、信号用のケーブルを電源ケーブルと並べて長く這わせないようにします。交差させる必要があるときは、直角に交わるようにすると、影響を受けにくくなります。

つなぐときの注意

  • TRSプラグだからといって、必ずバランスとは限りません。ステレオ(左右)用の配線の場合もあります。
  • バランス出力をアンバランス入力へつなげるかどうかは、機種により異なります。変換ケーブルや専用の機器が必要な場合があります。
  • アンバランスの機器をバランス入力へ差し込むことはできても、それだけでノイズに強くなるわけではありません。距離が長い場合は、DI(ダイレクトボックス)という変換機器を使うのが一般的です。

要確認

入出力の仕様は、機種ごとに異なります。つなぐ前に、双方の取扱説明書で、端子の種類とバランス/アンバランスの表示を確認してください。

迷ったときは

形がはっきりしないときは、まず端子の形を調べ、わからないまま差し込まないことが大切です。つなぎたい組み合わせが合っているかは、端子・ケーブル判別ツールの「接続の確認」で確かめられます。

出典・参考